あたみのひと interview 河瀬 豊さん 愛美さん

あたみのひと
interview
河瀬 豊さん
   愛美さん
YUTAKA/AIMI KAWASE

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プロフィール●東京出身の豊さんと横浜出身の愛美さんご夫妻。2011年に熱海のマンションを購入して週末だけ通っていたが、CAFE RoCAのイベント参加をきっかけに移住を決意。現在は熱海での起業に向けて準備中。

「人との出会いから
“海辺のまち”が
「もうひとつの地元」に」

海とイルカをこよなく愛する豊さんと愛美さん。週末になれば、伊豆や湘南へ愛車をとばした。そんな二人が週末に過ごす場所として熱海のマンションを買ったのは2011年8月のこと。
 毎週金曜の夜に電車で熱海へ向かい、東京に戻るのは月曜の朝と決めた。車で帰りの渋滞にハマれば、また行こうという気持ちが失せてしまうと考えたからだ。愛車は、最寄り駅である湯河原駅前の駐車場に停めておくことにした。
「そう思えたのは、駐車場代が月8000円だったから。この金額なら賢く使おうと思って」(豊さん)
 週末だけの熱海暮らしを始めてみると、意外な収穫があったという。
「体や気持ちがどんどん元気になっていくのがわかったし、人との出会いを通じてやりたいことが増えたんです」(愛美さん)
 マンションで行われた不動産会社主催の交流会をはじめ、「オンたま」やCAFE RoCAのイベントを通じて地元の人とつながることで得たものも多い。
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「atamistaの市来さんや釜鶴さん、住吉屋さん……熱海には頑張っている人がたくさんいる。いい刺激を受けたし、たくさんの勇気をもらいました。次第に、自分も熱海で役に立てる仕事をしたいと思うようになりました」(豊さん)
 そしてこの春、二人は熱海に移住。坂と高齢者の多いこのまちで、豊さんは看護師である愛美さんと共に介護保険の使える「介護タクシー」を開業しようと決めた。
「まずは地元のお役に立てるようになりたい。そして事業が軌道にのれば、若い人たちが住める寮を用意して一緒に介護タクシーの仕事をするのが夢です」(豊さん)
 二人の夢は、もうひとつある。
「まちのシャッターが開くきっかけとして、いつかゲストハウスやマクロビオティックのカフェもやりたいと思っています」(愛美さん)