《南あたみ見聞感録》三日目 蕎麦・café 三加和

伊東線伊豆多賀駅。
改札を出て坂道を下ること約5分。
外観は一軒家だが、「蕎麦・café 三加和」とある。
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「いらっしゃい!」
元気な明るい声で出迎えられた。また来たくなる店の雰囲気は似ている。
オープンしたのは一昨年の海の日。営むのは母と息子の親子二人。
店内は実家のリビングのように落ち着いた雰囲気。食事をしながら、ゆっくりくつろげる空間であってほしいとの思いが込められている。
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主に蕎麦、天ぷらを作っているのは息子さん。
蕎麦は北海道産のそば粉を使用。天ぷらは静岡の由比産サクラエビのかき揚げや地元周辺の季節的な野菜など豊富。
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都内で6年間蕎麦の修行を経て、生まれ育った上多賀に戻ってきた。
「どの世代にも蕎麦屋に対するそれぞれのイメージはある。それらのイメージに惑わされず自分なりのスタイルを表現できればいい。蕎麦の後にコーヒーやシフォンケーキがあってもいいよね。」
手作りのシフォンケーキや創作パンも楽しめるのがお店の特徴でもある。
作っているのはお母さん。東京のパン屋に感銘を受け、縁あって川越のパン教室まで通い資格も習得した。
月・火曜日はオリジナルパン、木~日曜日は調理パンを販売している。
この日は、作ったグラハム粉や米粉を使用したパンは完売し、シフォンケーキがわずかに残っていた。
「気持ちを込めて作っているの。やさしい味がする、食べた後に幸せをかんじるとかお客さんから聞ければすごく嬉しい。」
初めてのお客さんには、「初めてですか?」と声をかけリラックスしてもらえるように心がけているそうだ。
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17時以降は完全予約制でコースも楽しめる。(1~2組限定)
野菜の天ぷらや蕎麦の他にも、ひょうたんかぼちゃのスープ、鴨ロースのサラダ、デザートにハチミツのシフォンケーキなど楽しむことができた。
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お店の雰囲気、料理、お店を営む二人。それぞれから思いが伝わってくる。
気づけばまた訪ねてしまいそうな、温かい空間が南あたみにあった。

蕎麦・café 三加和 HP:http://mikawasobacafe.wixsite.com/mikawa 

撮影:田中洋二