【絶滅危惧種!?】明治22年から手で削り続ける杉本鰹節店

こんにちは!
皆さん夏休み楽しんでますか?

私は夏休みの間、熱海でインターンをしている大学2年生女子です。

 

私、熱海に来て感動したことの1つが味噌汁なんですよ!

最近、味噌汁は、だしの素で作ることが多いと思います。

しかし、熱海に来て初めてかつお節でだしを取った味噌汁を飲んだんですよ!

おいしすぎて、だし1つでこんなに味が変わるのかと驚きました…

 

そこで今回は、昔からのこだわりを守り、かつお節の魅力について伝え続けている熱海市昭和町にある杉本鰹節店について紹介したいと思います!

写真もう少し引いたもの入れる

 

杉本鰹節店は、店内に置くものは地元の素材を置くようにこだわっています。
かつお節のカツオや、さば節のサバは焼津のもので、下田の乾ひじきや南伊豆のテングサ、そのほかにも伊豆の干物を置いていて、地元の乾物がギュッと詰まった空間です。
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お客さんは地元の方が多く、人気なのは、かつお節100g420円、さば節100g260円です。
削る厚さもこだわっており、繊細ですごくいい上品な香りです。
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味噌汁のだしとしてだしを取るだけでなく、取った後に取り出して醤油をかけ、ご飯にかけて食べるとまたおいしいのです。

 

捨てるところがなく、最後までおいしくいただけるのもわたし的にツボです。
7杉本鰹節店

 

創業は明治22年で、当時からある鰹節削り機を使って手で削り続ける今では数少ない鰹節屋さん。
最近では工場で大量生産するのが当たり前のかつお節も、ここでは手作りにこだわっています。

 

先々代がかつお節を商うようになってから手で削ることにこだわっており、昭和25年に発生した熱海大火(焼失979棟、被災1,465世帯、損害55億円)の際に「これだけは」と先々代が大八車に乗せて避難し、店は焼失したが機械は守り被災を免れ、営業再開できたというエピソードもあります。
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お店を営むのは主に杉本隆さん。
杉本さんの写真

 

とても優しく、熱い人です。
削り節について聞けばなんでも答えてくれ、おいしいお味噌汁の出汁の取り方まで指導してくれます。
私がお邪魔したときは、上等なかつお節を、削り器で削らせてもらえる、かつお節削り体験もさせてもらいました。
削り方はシンプルなのですが、なかなかうまく削れず粉々に…
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また、杉本鰹節店では自宅で削らずにそのままになっているかつお節を預かり、プロの手により削ったものをお返しするサービスもやっています。
現代の一般家庭ではかつお節を削れないのため、貰っても食べられなくなる場合が多いです。
それをここで削って、送り返すというサービスで、手数料より配送料の方が高くなってしまうのですが、それでもお客さんは増え続けています。
工場ではできない、手作り鰹節屋さんならではのサービスです。

 

杉本鰹節店6

 

「最近は、昔あった魚屋さん、塩屋さんなどといった専門店がほぼなくなってしまった」と話す杉本さん。
数少なく残る専門店だからこそできることを考え、お店を続けていて
今度、親子向けにけずり節体験を企画しているそうです。

 

代々伝わる手作り鰹節店の昔からのこだわりを守り、いろんな人にかつお節の魅力について伝えている杉本鰹節店。

 

たまにはだしの素でなく、かつお節でだしをとってみるのもいいかもしれませんね。